コーヒー豆の産地と特徴について

コーヒー豆の産地と特徴について

コーヒー豆にも産地や種類によって、さまざまな銘柄があるのをご存知でしょうか。コロンビアやモカなどは、コーヒーに馴染みのない方でも名前くらいは聞いたことがあるかと思います。コーヒーは主に赤道付近の国で盛んに生産されており、それぞれの産地によって味わいや香りが変わります。今回は、そんなコーヒー豆の産地と特徴についてご紹介いたします。

インドネシア

インドネシアは大小合わせて17000もの島々で構成されている国で、雨季と乾季が分かれる赤道直下の熱帯性気候に属しています。中でもジャワ島やスマトラ島、スラウェシ島などで多くコーヒーが生産されており、年間生産量は約9000袋(1袋60kg)でブラジルやベトナムに次いでコロンビアと毎年3位争いをしています。
インドネシアで栽培されている品種はブレンド向けのロブスタ種が大半を占めていますが、マンデリンとよばれるアラビカ種は世界的にも有名な高級種で、コクと切れのある強い苦みが特徴です。そのままブラックでコーヒーの香りを楽しむこともできますが、ラテやカフェオレにも向いています。

エチオピア

エチオピアは東アフリカに位置し、国土の大半が山岳地帯で覆われています。赤道に近いため、平地では平均気温が25度以上になりますが、標高2000メートルを超える高地では、平均気温が20度を下回る場所もあります。全体的に雨が多いのも特徴で、このような気候がコーヒー栽培にマッチしており、各地でさかんにコーヒーが栽培されています。年間生産量は約6000袋と世界的にも多いのですが、およそ半分は自国で消費してしまうため、輸出量としては約3000袋程度になっています。
エチオピアで有名なコーヒー豆と言えばモカで、日本でも人気がとても高い品種の1つです。モカはコーヒーでありながらフルーティーな味わいが特徴で、苦みも少ないため女性やコーヒーが苦手な方でも楽しみやすいと言えます。

グァテマラ

グァテマラは中央アメリカ北部に位置する国で、北にはメキシコ、南にはコーヒー栽培で有名なコロンビアやブラジルがあり、場所的にもコーヒー豆栽培に適しています。国土の大半は山地で、雨が多い気候と水はけのよい土壌が古くからコーヒー栽培に利用されてきました。年間生産量は約3500袋程度ですが、自国でほとんど消費されないため、ほとんどが海外へ輸出されています。
グァテマラではその名のとおりグァテマラとよばれるコーヒーが有名で、モカに似たフルーティーな香り、柔らかい酸味などが特徴です。また、ブレンド用のコーヒー栽培も盛んで、コロンビア産などのコーヒーとブレンドしたジャーマンローストも人気があります。

コロンビア

コロンビアは赤道直下の南アメリカ北部に位置し、平地や山など変化に富んだ地形や気候があるのが特徴です。多くは水はけのよい山地でコーヒーが生産されており、年間生産量は10000袋を超え、インドネシアと3位争いをしています。コロンビアでの栽培品種はアラビカ種が主流で、フルーティーな甘みがあり、苦みと酸味が抑えられていますので、とても飲みやすいコーヒーです。コロンビアコーヒーの中でも、エメラルドマウンテンとよばれる最上級グレードのコーヒーがあり、さらに深いコクと甘みを楽しむことができます。価格は高いですが、ぜひ試してほしいコーヒーの1つと言えるでしょう。

ブラジル

ブラジルは世界一のコーヒー生産大国で、年間生産量は50000袋前後と、他の国と比べても圧倒的な生産量を誇っています。国土の広さに加えて、コーヒー豆の栽培に適した高地と雨が多い気候が特徴です。地域によってコーヒーの香りや味にも差があり、農場によって味のバリエーションの違いを楽しめるのもブラジルコーヒーの特徴です。日本でも流通量が多く、さまざまな名前のコーヒー豆が売られています。
中でもブラジルとよばれる種類は全体的に苦みが少なく、柔らかい味とさわやかな酸味が特徴。味のバランスがよいので、初心者の方はブラジル産から始めてみるのもよいでしょう。

このようにコーヒーは生産地によって大きな違いがあり、香りやコク、甘みや苦みなどそれぞれ特徴があります。上記を参考にご自分に合った好みのコーヒーを見つけてみてはいかがでしょうか。

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